さまざまな方々からいただいた、尾辻かな子への応援メッセージをご紹介します。
私はきっと物心がついていない時から同性愛だったと想うのです。と、言うのは子供の頃周りは女の友達ばかりでも、ひとつもおかしいと思った事もなく、女の子と同じ言葉で喋っても、父や母や姉達にも、注意をされたり、直すように言われたりしませんでした。優しい子であれば、それだけで良いという考えで、暴力をまじえたり、乱暴をしたりする事を否定していた親の考え方があったからです。小、中、高、社会人になってからも、自分は普通だと思っていましたから、隠す必要もなかったのです。
でも、小さなコミュニティでは許容されても社会の大きな枠では受け入れてくれないことを知りました。
カミングアウト(私とおすぎにとっては普通のこと)をしてラジオやTVに出るようになってから差別があり、それを色々な型で(公のところでも)うけるようになりました。 ストレートな人達だけでなく、同じような同性愛の人達からもバッシングがありました。 本当の意味のホモ・フォビアの苦さや悔しさは永い間忘れることは出来ません。(現在も進行中ですけど) それ程、この国のゲイ差別は陰湿なのです。
尾辻さんにはそんな社会の中で、カミングアウトし、政治家をしています。 私は日本の政治や政治家に失望していますので政治には興味はありませんけど、尾辻さんには興味はあります。 私は特別にどの政党も政治団体も応援する気はないけれど、尾辻さん個人は応援したく想っています。 同性愛の人も、一生懸命生きて、人を愛する心を持っているのは誰れにも負けません。
個人の利益を優先する政治家が多い中、尾辻さんのようにマイノリティの為に生きている人を私は応援します。
ファッション評論家
ピーコ
自分が、同性愛者であることに気づいたとき、私は戸惑い、悩み、どうやったら「普通に」なれるのだろうと思いました。
その頃、世の中には自分と同じような人がいる、という情報も、見本もありませんでした。『性的指向』『性自認』『ジェンダー』などの言葉も当時は無く、あるのは蔑称としての『ホモ』『レズ』『オカマ』『変態』……などの言葉と、それに込められた軽蔑の感情。
望んでそうなったわけではないのに、周囲にさげすまれる存在。自分がその人たちと同じグループに属する人間であるということを受け入れるまでに、ずいぶんと長い年月がかかりました。 時は流れ、各地でパレードが行われ、セクシャルマイノリティは人権の問題であるということが語られる時代になりました。でもその声は、まだまだ小さく、当事者以外の人には届いていません。届いていないから世の中の意識が変わらず、また多くのセクシャルマイノリティが悩み、傷ついている状況は変わっていません。
彼女の立候補は、そのたくさんの小さな声を、大きな声に変えるチャンスです! セクシャルマイノリティが社会の一員であることを世の中に知らしめる、チャンスです! 彼女が国会議員として活躍し、セクシャルマイノリティが世の中に対し、胸を張って生きられる時代になることを切望しています。
東京レズビアン&ゲイパレード2001実行委員長
新宿二丁目振興会会長
福島光生
政治に関しては門外漢の私ですが、「政治家」という仕事が、本来どれほど大変なのかは、容易に想像がつきます。
良き政治家であろうとするならば、地球や国、コミュニティ、そして人々の生活を「より良い」ものにするためのしっかりした理念を持ち、有権者たちのわがままとしか思えないような要望等にも耳を傾け、一方でパワーゲームの海の中で溺れてしまわないだけの強かさも持たなければならない。
究極の知性と人間性、そしてバイタリティが求められる職業です。現在、そこいらを跋扈している「政治屋」とは違う、真の「政治家」としての資質を、尾辻さんは持っておられると、私は思います。
パフォーマー、ライター
エスムラルダ
尾辻さんは、優しい人やろうか?
誰とケンカしようが、意見を戦わせようが、心の奥は優しい人やろうか?
私は、尾辻さんを隅から隅まで知っているわけではありません。
でも、レズビアンであることをカミングアウトするまでの道のりで、出来合いの社会やまやかしの強さにもたれかかることなく、自分自身を正直に見つめて来られたはずです。そのことが、尾辻さんのたましいに、真実の優しさを希求させなかったはずはない、と、信じます。
こんなにも寂しくなってしまった社会に、必要なことは、強さではなく優しさです。
自分が強くなるために、誰かを弱く貶めたりすることなく、
みんながキラキラした、輝き合うただのたましいで在るためにも。
その価値を、肌でわかっている人が、今、政治家になるべきや!
そういうわけで、今、社会が最も必要とする「優しさ」を、
ハンパでなく身をもって示してくれる人であることを信じて、私は尾辻さんを応援します。
ミュージシャン
笹野みちる
性的マイノリティの声を政治の舞台へ
日本では、世界の潮流に大きく遅れて、女性や性的マイノリティの権利に鈍感な状況(無視、思考停止状況)が続いています。クオータ制とは、多様性を反映させるための道具です。単純な多数決、人口比例原則だけでは、カミングアウトできない状況の中で、マイノリティは不可視化され、不在化され、差別され続けるわけですから、クオータ制の意義は、当面存続するとおもいます。ジェンダー平等を進めようとするマイノリティ当事者を一定数参画させることが大事です。女性というだけではまったく十分ではないのは、高市早苗、山谷えり子、片山さつき、川口順子、藤野真理子氏などを見ていればわかるでしょう。だからこそ、今後のクオータ制においては、女性でもフェミニストであるべきだし、マイノリティ・グループとしての女性だけでなく、LGBTIといった性的マイノリティの代表の参画も射程に入れるべきだとおもっています。
さて、当面、すぐに適切なクオータ制が実行されない日本において、意識的にクオータ制的に、マイノリティ当事者を政治に参入させることが大切です。ですからまず尾辻さんにはぜひ国会に行ってもらいたい。そしてフェミニスト議員とともに、シングル単位型の社民主義社会にしていく政策を一歩ずつでもすすめていっていただきたいと思っています。
立命館大・大阪経大・神戸大非常勤講師
イダヒロユキ
尾辻かな子を支持します。
3年半ぶりに会った尾辻かな子は、政治家として見違えるほど成長していました。その話は代弁者としての自覚にあふれ、笑顔は外側に向けてより強く輝くようになっていたのです。なによりも特筆すべきは、政治的言語を自分のものにしていたことでした。
政治はタフな戦場です。とくに日本の政界は根回しと面通しと情実とに満ちていて、論理だけではピクとも動かないしむしろ反動にひるむだけです。地方議会とはいえ大阪というごつい舞台で、尾辻はおそらく何度か臍を噛み、瘡蓋を作り、それを剥がしては強い皮膚を持つようになったのでしょう。そして政治的言語という硬い鎧と射程の長い槍とを手にしたんだなと想像しました。この3年半とは尾辻にとっておそらく、脆く淋しく、悲しく淡い個人という思春期との訣別の道のりだったはずです。
わたしたちには政治家らしい政治家が必要です。厚顔で鉄面皮でどんな攻撃にも誹謗にもビクともしないわたしたちの代弁者が。ただしその厚顔は演技でなくてはなりません。強面は外面なのです。演技なら任せてくれ、と私たちのだれかが言います。なぜなら私たちの多くはみな、ウソの思春期を生きてきたのですから。
尾辻はウソの思春期に訣別しました。そうして身に着けた武器は、けれど私たちの本当の思春期の、脆さと淋しさと悲しみと淡さとを護るためにある。同時に彼女自身の本当の思春期の。
尾辻の政治的言語の下に、脆く淡い個人が隠れていることを私は知っています。それがなければ私に尾辻は要りません。尾辻の政治は、私たち百万の、一千万の強さを束ねたものでなくてはなりません。彼女は倒れるわけにはいかないからです。同時に尾辻の政治は、私たち百万の、一千万の淋しさと悲しみを代弁するやわらかなものでなくてはならない。その二律背反。
タフじゃなくては生きていけない、やさしくなければ生きている意味がない、というフィリップ・マーロウの言葉をいまもっとも体現しているのが、世界中のこうしたレズビアンの政治家たちだという事実は私にはとても象徴的なことだと思えます。
その文脈において、私は尾辻かな子を支持するだけではなく、支援もしようと思っています。
あなたもぜひそれに連なってください。それはこの世を真っ当にする運動なのです。
作家、評論家
北丸雄二
今まで尾辻さんの活動を見聞きして、なんだか解らないが、さわやかな風を感じていた。
それは、やっぱり間違っていない印象だったと、決起集会の時に初めて、生の尾辻さんを見て思った。実際はもっとすごくて、話を聞いてたら、不思議と泣きそうになってしまった。
きっと、様々な問題を当事者でありながらも、フラットな視点で見つめ、ではどうしたらいいのかという事を、素直に提示していて、そこにとっても前向きな心を感じたからだと思う。
尾辻さんが、国会にいてくれたら、政治の世界も捨てたもんじゃないと感じる。
さわやかな風を国会にも吹かせてほしいです。
写真家
櫻田宗久
「社会的弱者」を作り出す社会構造を変えていくには、政治がとっても重要だということをひしひしと感じている今日この頃です。変革するためには、「社会的弱者」の声を聞き、政治につなげていく運動を意識してつくっていかないといけない。
尾辻さんは、LGBT等の声を政治に反映させるべく果敢にチャレンジしておられます。心から敬意を表し、できる限り応援していきます。
国際基督教大学教授・ジェンダー研究センターセンター長
田中和子
この国では同性愛者の存在を否定しようとする人たちはまだ多く存在します。
この国では同性愛者の人生を保障する制度はまだ全然整っていません。
性的少数者や被差別者が生きやすい社会を実現するために、
そして多様な人たちの多様な生活を可能にするために、
尾辻かな子さんに国政の場でぜひ活躍してもらいたい。
彼女が立候補する今回の参議院議員選挙こそ、
性的少数者や反差別の願いを抱く人たちのレボリューションとなるべきでしょう。
作家、評論家
伏見憲明
差別の蜜は甘い。そして常習化する。そして、無知は抵抗するものを「異端」とする。
かなこさんの人生を思う。よく死なずに生きていてくれたと思う。かなこさんが嵐の中に身をおくことで日本社会は確実によくなる。しかし、そこにはボロボロにされるだろうかなこさんがある。
それでもかなこさんは決断した。だから、私は彼女を支えたい。
誰のためでもなく、目の前の不正義を解決するために、彼女を国会に送ってほしい。
そこに、社会の未来が開けてくるからだ。
人材育成コンサルタント
辛淑玉
小沢一郎(民主党代表)、管直人(民主党代表代行)、鳩山由紀夫(民主党幹事長)
生島嗣(ぷれいす東京)
桂あやめ(落語家)
北原みのり(ラブピースクラブ代表)
マツコ・デラックス(コラムニスト)
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